ホスト系システムを運用している企業の多くが、ハードウエア、ソフトウエアの保守料金に悩んでいると言われています。そのため、ホスト系システムのマイグレーションサービスが増えています。ホスト系システムはメインフレームを利用しており、ベンダーによってはすでに保守も終了し、外部のサービスで保守を続けている企業もあります。しかし、メインフレームからの移行は大変な工程が多く、マイグレーションサービスを利用するにしても問題解決ができない場合も多いようです。
そこで検討が増えているのがIBMなどのメインフレームを作り続けているベンダー機種への転換です。ホスト系システムのマイグレーションの多くはオープン系への移行が多いのですが、メインフレームの機種転換であればアプリケーションの対応次第ではコストを抑えた転換が可能なケースが多いようです。また、IBMなどのメインフレームは他社のお手本になっているケースも多く、アプリケーションレベルで互換性がある場合も多いです。また、COBOLがそのまま利用できるケースも多く、マイグレーションはそれほど時間がかからない場合が多いようです。
ただし、データベースについては変換作業が必要な場合が多いので注意が必要です。メインフレームの多くは仮想化でエミュレーションモードを利用できることが多いのも選ばれる理由の1つです。メインフレームはハードウエアで仮想化することで効率的な運用が可能であり、これまで培われているノウハウがそのまま利用できるため、選ばれることが多いです。