マイグレーション（migration）とは、移行・移転・移住などの意味を持つ言葉ですが、コンピュータシステム用語としては、コンピュータシステムやデータなどを新たな環境に移行させることを言います。例えば個人レベルでも、OSなどのソフトウェアのアップグレードに伴いデータやアプリケーションソフトを新たな環境に移行させる必要が生じますが、企業システムなどでも、このような作業が必要になることがあります。企業システムの場合、日常業務で使用する専用システムなどを新たな物に切り替える必要が生じる場合があります。旧来のシステムのサポートが終了してセキュリティ上の問題が生じたり、新たな事業などに対応できなくなるような場合です。
このような企業をサポートするのがマイグレーションサービスです。例えば古いプログラム言語で開発されたソフトウェアを新たな言語で構築し直すような事を行なうことができます。場合によっては手馴れた旧来のシステムの使用感をそのままに、新たなシステムを構築することも可能です。このようなサービスをレガシーマイグレーションといいます。
また、これまでに蓄積したデータベース資産を新たなシステムで利用し続けられるようにデータを抽出したり変換したりするサービスを、データマイグレーションなどとも言います。このような作業により、今までのデータに新たな活用法を見出すことができたり、取引先とデータ形式を共通化し、データの共有によって新たなビジネス展開を行なうことも可能になります。